理想的な紅茶の茶葉のジャンピングについて
紅茶に、理想的な条件での熱湯を注ぐことで起こる、茶葉のゆったりとした上下運動のことをジャンピングといいます。
まるで茶葉がジャンプしているように見えることから、そう呼ばれるようになりました。
茶葉のジャンピングが起こることで、茶葉の一片一片から満遍なく味や香りが抽出されます。
お湯の温度を守って、香味豊かな美味しい紅茶を淹れるための、必要な通過ポイントです。
まず、空気をたっぷり含んだ汲み立ての新鮮な水を使って、沸騰させます。
沸騰させ過ぎに注意。
すぐにお湯を紅茶に勢い良く注ぐと、茶葉の半分以上が上に浮かび、残りが下に沈みます。
しばらくすると、上下に動き始めて、水分を十分に吸った茶葉が下に沈んでいきます。
茶葉の種類によっては、ジャンピングが起こりにくいものもあります。
ジャンピングしないからといって、スプーンなどでかき混ぜないようにしましょう。
お湯が沸騰不足の場合、対流が起こりにくく、茶葉はほとんど上に浮き上がったままとなり、ジャンピングは起こりません。
お湯を沸騰させすぎると、水分中の空気が少なくなり過ぎるため、茶葉は下に沈んでしまい、泥臭くエグい味わいの紅茶になってしまいます。
ポットは丸みのあるものを使うと、お湯の対流運動が起こりやすく、茶葉のジャンピングを促しやすいといわれていますので、そういったものを選んで下さい。
お湯を注いだ時に温度が下がって冷めるのを防ぐため、あらかじめポットは温めておいてください。