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グーグルマップって便利だけど、おかげで地図を読めなくなりました?

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グーグルマップ(Google map)ってとても便利で、ホントに手放せなくないですか?スマホを持っていれば、今居る場所がどこかすぐ分かりますし。道に迷ったら、歩いていても行き先案内してくれて、めちゃくちゃ便利です。
その上、クルマに乗っている時も行き先を設定すれば、レンタカーなんかでナビが無くても、目的地までちゃんと案内してくれます。とてもいいアプリです。


こんなことを書くと、年齢がバレてしまいそうなんですが。

学生の頃は、よくオートバイでツーリングに出掛けるのが好きでした。その頃はもちろん、ナビなんかはありません。どこに行くのも頼れるのは紙の地図です。
当時A5サイズか、それよりも小さい冊子のバイクツーリング用の地図を書店で購入して持っていくんです。バイクなので、その地図をガソリンタンクに貼り付けたツーリングバッグの表面の透明なポケット部に入れて走るんです。でも小さい地図なので、すぐに次のページまで走ってしまいます。


特に北海道でツーリングした時には、一瞬?で3、4ページ分位走ってしまいます。だから、大抵は3、4ページ先位まで覚えてバイクに乗っていました。
それでも、初めて走るところで曲がったり、分岐があったりとかで、地図を見ないといけない時には、何十分かに一度はバイクを止めて、地図をめくっては頭に叩き込んでいました。


今では考えられないですけどね。

あと、就職してからも営業活動をするような場合は、紙の地図が頼りでした。
クルマで移動する時には、もちろん地図を左手側に置いて走ります。
事前に地図帳で調べて、必要ならコピーをとってその束を持っていきます。大きく移動して大まかに行くときは、クルマに常備している地図で行けるのですが、目的地近くになると分からなくなるので、グルグル探し回ったものです。
もしくは、都心部ならゼンリン地図で番地まで調べて、コピーして持っていってました。


こんなことも、今では全然考えられないですけどね。

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その代わり、ここはどこ?私はだれ?っていうようなことが今はたまに起こりますが、その時にはスマホの地図を見れば解決できます。
でも昔はそういうことが出来ない代わりに、そういうここは何処?っていうことが起こらないといいますか、起こらないくらい感覚が研ぎ澄まされていました。
それに方位磁石なんかがなくても、大体の方角はわかりましたし、地図を読んで覚えることも結構できました。

今では、クルマに乗ってナビの誘導に従っていると、どっちの方角に向かって走っているのかがわからなかったり、ナビが遠回りしていたり間違っていても気づきません。この感覚が、たまに恐怖を覚えることもあるくらいです。

そんな現代社会について、奈良県立大専任講師の松岡慧祐さんは、近著「グーグルマップの社会学」(光文社新書)で、グーグルマップの普及は、社会にどのような影響を与えたのかについて、文化的な「現象」としてとらえて功罪を論じています。

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